今日のメンタルヘルス 第11回 精神疾患(2)- 脳の機能変調と精神疾患
今日のメンタルヘルスの第11回は、
一般的な病気の症状や、治療法についての概要を
説明する授業だが、本当にこの授業はわかりやすい。
この授業の統合失調症の陽性症状の説明で、
幻覚、幻聴、体感幻覚、妄想、被害妄想
の症状を紹介している。
この説明を聞いて、統合失調症の陽性症状というのは
「夢」の症状に似ていると感じた。
夢は脳の中だけで起きていることで、現実には起きてないので、
つまり幻覚だ。
私は夢を見ているときに感じる、何かに触ったり、聞こえたことは
すべて実際に起きていると思っている。
夢を見ながら「これは夢だ」と把握できた経験はあるが、
極めて少なく、実際に夢を見ているときは、現実と感じているのだ。
そして、夢から覚めて「あれは夢だった」と初めて把握できるのだ。
また、夢というのはたいてい被害妄想的で、
何かに追いかけられたり、理不尽な目にあったり、
助けを呼んだのに無視されたり、自分が必死にやっても、
周りの人は冷たかったりする内容がほとんどだ。
希に楽しい夢、例えば空を飛ぶ夢などを
見るケースはあるが、むしろまれで、たいてい被害妄想的な夢なのだ。
つまり、統合失調症というのは、
覚醒した状態で、夢と同じような脳の働きが発生している
病気なのではないかなと、ふとおもった。
これは、もしかすると精神医学的にはあり得ない仮説なのかもしれないが、
もし統合失調症が、夢の延長のところにある病気なら、
夢を見るというのは誰しも経験する一般的な
脳の現象なのだから、
統合失調症が、0.8%ぐらいの確率で発生する
比較的ありふれた病気であることと矛盾しない。
夢から覚めた後はたいてい気分が悪く、
疲労感、倦怠感がすごいが、
私は医師ではないので、きちんと精神医学の勉強をしているわけではなく
個人的な思い付きのため、精神医学的に正しくないのかもしれないが、
統合失調症が、夢の延長の症状と仮定すれば、
わりと特別な病気ではなく、
人間に当然起きそうな病気として理解できるのではないかと、
ふとおもった。