思春期・青年期の心理臨床 第1回 思春期・青年期を生きる-思春期・青年期の課題-
先生はすごく緊張されており、声が相当うわずっている。
佐藤仁美先生、がんばってください。
放送大学の授業の進め方は、先生によって大きく異なるが、
佐藤仁美先生は、どちらからというと教科書に沿った説明が強い。
特にこの第1回は、書き言葉を読み上げているところが多いので、
聞き手としては、ちょっと辛い。
今回の第1回については主に思春期についての一般的な説明なので
全体的にはあまり面白い内容でもないのだが、
個人的に興味深いのは後半にある、日本独特の問題についての
説明が大変良いと思う。
日本独特の自他の区別のあいまいさ、「場」の感覚、
「座」の存在などについて書いてある点が面白い。
この日本独特の自他の区別のあいまいさ、
他者との関係意識を抜きに語れないという、感覚は理解できる。
この問題は、日本人の持つ大きな問題と感じる。
なお、最後に村下孝蔵氏の「初恋」の音楽を聴くというのは、
なかなか面白い。この先生は、まじめそうだけど、
結構面白い人なのかもしれない。