心理臨床の基礎 第8回 臨床心理アセスメント2
今回は、精神科病院に勤めている臨床心理士の先生と、
法務省東京矯正管区の少年鑑別所で働いている先生が
ゲストとして出ている。
精神科では、ロールシャッハ、SCT、
描画テスト、質問紙などを組み合わせることが多い。
主に医師からの指示で、診断の補助として行う。
最近では発達障害を見ることも増えており
WAISを使うこともある。
知能検査実施してほしいという依頼もある。
認知症の場合は、長谷川式を使うことが多い。
最近では画像診断の技術が進んでいるため、
神経心理学的検査が依頼されることは少ない。
20年前だとベンダー・ゲシュタルト検査の実施が多かったが、
最近では前頭葉の機能をみてほしいというオーダーがあることがある。
強制施設では法務省独自の心理検査がある。
法務省式運転態度検査などがある。
少年鑑別所では、このうち、法務省式運転態度検査以外のすべてを、
原則全員に実施している。
これに加えて集団式知能検査も行っている。
これらを集団検査と呼んでいる。
個別に検査が必要な場合は、
ロールシャッハテスト、TATを行うこともある。
発達障害が疑われる場合は、ウェクスラー式知能検査を実施する。
バウムテスト、P-F スタディ、東大式エゴグラムがある。
以前は内田ークレペリン検査がよく使われていた。
また、ソンディテストが使われることもある。
法務省式運転態度検査は、交通非行等
必要のある場合のみ実施している。