放送大学で勉強中

放送大学で頑張って勉強する日記です。

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~放送大学の平均年齢

続きです。

 

放送大学は基本的に、自主的に勉強する仕組みですが、

面接授業や、単位認定試験でほかの方々を見渡すと、

傾向的には、年配の方が多いように感じます。

20代の方は非常に少なく、30代で若い感じです。

40代から50代がもっともおおく、60代も珍しくありません。

 

放送大学の醍醐味の一つは全く価値感の違う人と

出会える点ですね。

 

年齢が大きく違うというのは本当に考え方が違うのです。

また、特に若いころは、あまり個々の個性の幅が広くないのですが、

年齢が上がるにしたがって、個性が非常に強くなります。

高年齢者が多いというのは、放送大学の重要な特性です。

 

面接授業は、交通費がかかるのですが、

面接授業こそ醍醐味とも言えます。

世代の異なる人々と、上下関係なく同じ学生という立場で

話ができるのは大変楽しいです。

 

私は心理学を中心に受講していますが、

心理学の場合は、女性が非常に多く8割ぐらいは女性です。

全体的には、やや女性が多いという印象でしょうか?

 

個人的印象ですが、

放送大学で学びたいという意識を持っている人が、

集まっているので、全体的に先生のような

雰囲気を持っている人が割と多いと思います。

実際に教師的な仕事をしているのか、

もしくは、職場で指導的な立場にいるのだろうと思います。

 

20代ぐらいの年齢で、お金がないので

通学制の大学に行くことが困難なため、

放送大学で勉強しているという雰囲気の人は、

ほとんどいない感じですね。

全体的にお金には困ってないが、

仕事との両立のために、放送大学を選択しているという

方々のほうが多いような気がします。

 

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~実際の授業の選択の仕方

続きです

 

放送大学は、入学試験がないので、

高校卒業資格がある方は、願書だけでほぼ入学できます。

実際に放送大学に入学を申し込もうとすると、

早速、授業の選択が必要になります。

 

まず、授業科目一覧で、興味のある科目を

カラーマーカーで多めにチェックしてみてください。

もし、今学期、3科目取りたいなら、6科目から9科目程度、

チェックしておきます。

授業科目一覧の裏のほうに、試験日程表があります。

試験日程表から、自分のチェックした科目を再びチェックして、

もしその科目を取ったら、何曜日に試験があるのか調べます。

 

社会人にとっては、何曜日は忙しい、予定が入りやすいなどの

傾向が決まっていると思います。

 

おのずと、今学期どの科目を取るか決まってくると思います。

3科目を取る場合は、それぞれの試験日が3日間にわたる可能性があります。

そうなると試験会場になる学習センターに3回行く必要がありますし、

状況によっては有給休暇の申請も必要となるかもしれません。

うまくすれば、1日で3科目とも試験を済ませるかもしれません。

 

また、それでも科目が絞れない時は、

授業科目案内に今までの試験の平均点が乗っています。

平均点が低いほど、テストの難易度が高い傾向がありますので、

科目選択の参考になります。

 

また、科目によっては、次の学期にはこの科目は終了することが

決まっているものもありますので、絶対取りたい科目なら、

優先したほうがいいでしょう。

 

その他注意点としては、

WEB上での授業配信をしていない授業があります。

授業科目案内の後ろのほうに記載があるので、

授業をPCからインターネット視聴しようとしている人は注意してください。

 

一般論として、テレビ科目とラジオ科目は、

どちらかというとテレビ科目のほうがわかりやすい傾向にあるとおもいます。

 

また、放送大学のWEBサイト上で、

単位認定試験の過去問が公開されています。

しかし、一部の授業では過去の問題は公開されているが、

その回答は公開されていなかったり、

そもそも今学期からの新科目のため、過去問がない授業もあります。

 

慣れてくるとWEBから単位認定試験の傾向をよんで、

難易度の高い科目を避けるなど手も使えます。

 

あまり難易度の高い授業ばかり同時に取ってしまうと大変なので、

今学期は、取りたいが難しそうな科目1、2科目までにして

それ以外は無理の少ない科目にするなど、要領のよさもあったほうが、

無理なく続けられると思います。

 

面接授業で親しくなった人と、おすすめの授業の情報交換するのも有効です。

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~学費等について

続きです。

 

学費についてです。

放送大学は、一般の通学制の大学に比べて、

かなり安い費用で大卒資格を得ることができます。

しかし、当然無料ではないため、お金がかかります。

 

放送大学にかかるお金は以下のようなものがあります。

入学料(入学時のみ)

授業料(科目ごと)

交通費(入学時、試験時、面接授業時)

 

入学料は、入学時のみの費用で、全科履修生は24000円です。

入学料はとてもリーズナブルです。

 

授業料は、科目を申し込んだときだけ払います。

放送授業は、1科目11000円(テキスト費込)

面接授業は、1科目5500円(テキスト費別)

オンライン授業は、1単位科目が5500円、2単位科目が11000円です。

 

授業も、取った科目分だけ払えばいいので、

卒業を目指してない人など、面接授業しかとらない、

1科目しかとらない人もいます。

通学制の大学だと、半期ごとに大金が必要になりますが、

費用については、必要な分だけでよい、負担が少ないシステムです。

 

なお、124単位すべて取ると合計約70万程度かかります。

普通の大学に比べると圧倒的に安いわけですが、

やはり数十万単位の費用はどうしてもかかるわけです。

 

また、理解しておきたいのは、

放送大学の学習センターに行く必要が何度かあるので、

交通費がかかるということです。

 

学習センターは各県に最低1か所は存在しますが、

学習センターのそばに住んでいる人はともかく、

ほとんどのひとは交通費がかかります。

人によってはこの費用がばかにならないかもしれません。

 

学習センターは、必ずしも自分が住んでいる都道府県の

学習センターに所属しないといけないと決まってないので、

他県の学習センターのほうが近い場合はそちらに所属できます。

 

学習センターに、自分が行かないといけないケースは

以下の通りです。

・入学直後(学生証を取に行く必要があります)

・単位認定試験(科目をたくさん取ると試験日が数日になります)

・面接授業(たいてい土日なので2日間)

 

面接授業については、授業が行われる場所に行くので、

必ずしも自分の所属している学習センターとは限りません。

遠い場所で開催されている面接授業にどうしても出たいなら、

そこまでの交通費、および状況によっては宿泊費も必要です。

実際に面接授業のため、「新幹線で来た、特急で来た、今日はホテルで泊まる。」

という話をする人はいくらでもいます。 

交通費は意外とかかる可能性を想定しておくことをお勧めします。

 

また、仕事の都合で、試験日に試験が受けられなくなるリスクが

高い方は、試験を受けられないと、次の学期で再試験が受けられますが、

再試験にも行けなかった、合格できなかった場合は、また授業取り直しになります。

その場合は、お金が思ったよりかかってしまうかもしれませんね。

 

なお、放送大学の卒業式は毎年3月に東京で行われます。

卒業したのだから、卒業式に出たいというかたは、

東京までの往復交通費必要です。

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~卒業を目指した単位の取り方

続きです。

 

試験に合格して単位を取っていくのですが、

卒業には124単位が必要となります。

 

取り方が細かく決まっており、

放送授業で94単位

面接授業・オンライン授業で20単位

残りの10単位はどちらでもよいことになっています。

 

編入学ではなく通常の全科履修生であれば、4年は最低かかります。

4年間で卒業するには、ざっと計算すると、

半年間に、放送授業を5科目から、6科目合格し、

面接授業・オンライン授業を、2つから3つ取るペースになります。

 

個人的見解ですが、これは仕事を持つ社会人にとってはハードなペースだと思います。

かなり柔軟な働き方ができる方、および、仕事を持ってない方の場合、

それほど難しくはないかもしれません。

 

とはいえど、生活していれば様々なトラブルもあり、

自分自身の体調などの変化もあります。

面接授業や試験の予定日に、突然外せない用事ができた場合など、

不測の事態もあります。

 

放送大学に行っていると、面接授業や、試験日に予定されている定員の

大体7割から8割程度しか出席されていないため、

それらの方々は、さまざまな事情で途中で放棄されたのでしょう。

 

そういった点を踏えて、放送大学を4年で卒業してというのは、

簡単ではないと思います。

実際のところ、10年かけてゆっくり卒業を目指す方のほうが、

多いと思います。

 

また、授業の形態だけでなく、

外国語の単位が2単位は必須になっていますし、

基盤科目や専門科目など内容によって、単位数が指定されています。

卒業のためには、取りたくない科目をとることも発生します。

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~放送授業と面接授業

続きです。

 

放送大学の授業は大きく分けると3つ。

放送授業、面接授業、オンライン授業があります。

 

放送授業は、テレビ科目と、ラジオ科目に分かれます。

テレビ科目は、映像で配信される授業、

ラジオ科目は、音声のみで配信される授業です。

 

授業によってテレビ科目か、ラジオ科目かどちらかが異なるので、

科目選択時に注意して選択します。

基本的には、1回40分から45分程度の放送授業を視聴して、

テキストで勉強して、全15回の講義を勉強します。

 

8回目の授業の前後で、1回ほど課題提出があり、

これは、インターネットで提出するか、郵便物で提出します。

15回の授業が終わったころには、単位認定試験があり、

試験は所属する学習センターに行き、指定された日時に試験を受けます。

 

このテレビとラジオの放送授業は、一部を除きそのほとんどが、

現在web上で配信されていますので、webで映像・音声の視聴に問題なければ、

自分の空いた時間に自由に科目を勉強できます。

 

web上に質問箱というコーナーもあり、

担当の先生に質問して答えをもらうこともできます。

ただし、答えが返ってくるまで結構時間がかかります。

 

この放送授業は、1科目2単位なので、合格すると2単位もらえます。

 

面接授業は、実際にその授業が行われる学習センターに

出向いて、授業を受ける授業です。

面接授業は定員があり、予約制になっているので、

申し込んでも受講できるかどうかはわかりません。

地域差があるようで、噂によると関東周辺は競争率が高いと聞きます。

 

面接授業は、多くの場合は土日に開講されています。

土曜日に4回分の授業、日曜日に4回分の授業というスタイルが多いです。

しかし、授業の日程は一部例外もあるので、注意して申し込みます。

 

面接授業は、合格すると、1科目で1単位もらえます。

 

オンライン授業というのは、最近始まった新しいスタイルの授業で、

インターネットで受ける授業です。

わたしは、これを受けたことがありません。

すべてインターネット上で受ける授業のようですね。

パソコンの用意が必須となります。

小テスト、課題提出、ディスカッションなどで、単位を取るようですね。

 

オンライン授業は、課目によって1単位の科目と、

2単位の科目があります。 

放送大学で勉強してみようと思う方へのアドバイス~基本的な仕組み

放送大学に1年通ってみましたので、それを踏まえて、

今後、放送大学で勉強してみようかなと思っている人向けの

アドバイス集をまとめておきます。

ぜひご参考にされてください。

 

放送大学は、正規の通信制大学です。

大学に行きたかったけどお金がなくて行けなかった、

諸事情あって大学中退した。

とにかく安いお金で勉強したい。

仕事や家庭と両立しながら勉強したい。

というような方々におすすめします。

 

放送大学には、入学試験というものはありません。

ただし、大学なので、高校を卒業している、

または高校卒業と同等レベルであることが前提です。

このあたりの詳細な入学資格は、放送大学公式サイトから入学願書を入手して

確認いただくとよいと思います。

 

また、すでに大学卒業している、または大学中退しているが、

すでにかなりの単位取得済みの方であれば、今までの単位を認定してもらい、

3年生からまたは、2年生からの編入学することもできます。

 

放送大学は、最短4年から最長10年までで卒業できます。

10年以上になってしまうと、退学になりますが、

再入学をすることができるようです。

 

実は放送大学の卒業率はそれほど高くないようですが、

その理由は、すでに大卒資格を持っている人がたくさん入学しているからです。

つまり、ほとんどの人がただ勉強したくて入っており、

最初から、大卒資格取得は目指していない人がかなりの割合なのです。

 

ちなみに私もすでに大卒資格はもっておりますのでこのタイプ。

実際に面接授業に行っても、大学院卒の人が、

面接授業を受けるためだけに放送大学に来ていたりします。

 

 なかには、放送大学に入ると年齢に関係なく大学生なので、

学割(特にPC用ソフトウェアのアカデミックパック)

目当てで入っている人もいます。

 

もちろん卒業を目指している人もいますし、

4年で卒業する人もいますので、人それぞれです。

平成28年1学期終了

しばらく放送大学についての記事を書かずにいましたが、

今学期も無事に終了したため、結果報告を書きます。

 

今回は放送授業3つを受講しました。

人格心理学

思春期・青年期の心理臨床

心理臨床のイメージ

 

面接授業については、1つ受講しました。

 

結果としてはすべて合格することができました。

以下に、各授業の感想について書きます。

 

まず、もともと難易度が高いとの評判だった人格心理学ですが、

これまで聞いた放送大学授業の心理学の授業でも

全体的に難易度が高い授業だったと思います。

扱っている幅も広く、濃い内容だったとおもうので、

本格的に心理学を学びたい人にとってはよい授業、

楽して単位を取りたい人には向かない授業だと思います。

 

人格心理学は、心理学の授業としては、なかなか濃い内容で良いのですが、

やや先生の個性が強すぎるため、ダメな人がいるかもしれません。

特に、課題やテストの難易度が高く、テキストをサラッと読んでいる人は、

足元をすくわれます。

しかし、過去問をきちんとやることでかなり楽になります。

人格心理学をとる人は過去問をきちんとやっておくことをお勧めします。

 

思春期・青年期の心理臨床は、

私が一番合わなかった授業でした。

特に、主任講師の先生方の話し方が、激しく眠たくなり、

睡魔と苦闘しました。

しかし、個人的に良かったと思うのが、主任講師ではない

大前玲子先生の授業がよかったとおもいます。

激しく関西弁のなまりの授業ですが、

先生の率直な人柄が出ていて好感が持てました。

試験や課題の難易度はそれほど高くはないと思いますが、

授業自体がちょっとなじめなかったのでつらかったです。

 

心理臨床とイメージは、今学期の放送授業3つの中で、

もっとも面白い授業でした。

イメージを用いた心理療法について、

かなりわかりやすく、特に前半の山中康弘先生も出ていた

授業は内容が良かったと思います。

バウムテスト、風景更生法、箱庭療法などの具体的内容もよくわかり、

心理劇も実際に小学校で行われた実際の心理劇の内容が放送され、

理解も深まりました。

 

残念ながら、詩歌療法、夢分析、アクティヴ・イマジネーションは、

ちょっと私には理解が難しく、なじめませんでした。

 

心理臨床とイメージは、それほど試験も難しくなく、

内容もかなり面白かったので非常におすすめです。

 

前回6科目ほど受講して、非常に大変だったので、

今回は3科目にしておいたのですが、

個人的にはこれでよかったと思います。

とにかく、思春期・青年期の心理臨床の授業になじめず、

かなり義務的に放送授業を聞いていた気がします。

あとは、個人的に自分自身で様々な心理学の本を読んだり、

近くの大学図書館などにいって、心理学の本を手に取ってみましたので、

これはこれで大学の授業とはまた別に、よい経験だったと思います。