放送大学で勉強中

放送大学で頑張って勉強する日記です。

心理臨床の基礎 第10回 心理療法2 ―ユング派心理療法―

小野けい子先生の放送回。

 

ユング派心理療法についての詳しい説明の回だ。

小野けい子先生は割と好きなのだが、今回は教科書内容と

ほぼ一緒のことを話している回だった。

 

私はこの心理臨床の基礎と同時に精神分析ユング心理学という授業を

取っているのだが、精神分析ユング心理学の

どちらのほうがわかりやすいかというと精神分析のほうが、

理解しやすい気がする。

 

ユング心理学は、いろんな意味で深すぎて、

抽象的な感じがして、わかるような、わからないような気がする。

 

私自身は実は、大学時代は歴史学を専攻しており、

その関係で、神話や伝説、民俗学については、

一通り慣れているので、ユング派心理学のほうが、

わたしにはすんなりはまるのかなと勝手に思っていたが、

実際にはそうでもないと感じる。

 

精神分析における解釈のちょっと押しつけがましい感じは、

確かに気になるのだが、ユング心理学のなんだかよくわからない、

もやもやした感じにも違和感を感じる。

 

最近認知行動療法が流行っていると聞くが、

そちらのほうが人気になるのは、効果が高いというだけではなく、

古典的心理学のなんだかもやもやした感じに起因するのかなあと

かんがえる。

 

ところでこの回で小野けい子先生は「太母」のイメージとして

エフェソスのアルテミスの像の写真を載せている。

 

アルテミスという女神は、日本では月の女神とか、

狩猟の女神とか書かれている本が多いのだけれど、

本来の姿は、未成年者の保護者たる女神だ。

 

有名なギリシア神話に、おおぐま座の神話があり、

アルテミスは自分の従者であるカリストが妊娠したことで、

彼女を追放するという話があるが、

これは、カリストが未成年者ではなくなったため、

アルテミスの保護から外れたからである。

 

アルテミスは自分自身が処女であるため、

決して特定の個人の母となることはない女神だが、

あらゆる未成年者の保護をおこなう保育士的女神なのだ。