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放送大学で勉強中

放送大学で頑張って勉強する日記です。

心理カウンセリング序説 第7回「読み」と「問いかけ」「語りかけ」

前回の続き

 

Aさんの話の間が非常に開くのだが、この話の間を

セラピストがついつい話しかけて埋めてしまうことについて、

何かしっくりいかないことに気づいた。

これはなんでも話の間を埋めてしまう母親とAさんの関係性の再現だろうと

考えたが、同じようにセラピストが「母親との関係性」を指摘すると

セラピストが母親と同じく介入をしてしまうことになるため

ここはじっくりAさんの話を、介入せずに聞くべきと判断する。

 

そのまま7か月ぐらいたつと、だんだんAさんが

自分の言葉で自分の感情を表現できるようになり、

自分とは母親との関係についても自分自身で語るようになった。

 

その後Aさんがだいぶ良くなったので、母親がやってきて

ぜひ今後もカウンセリングを続けたいといってきたが、

それはセラピストの読み通り、一方的に話すような母親だった。

 

その後、1年以上にわたったカウンセリングにより、

Aさんは、母親と高速道路を車で走っているゆめを見た。

 

その高速道路は途中で道がなくなっており、

Aさんは、母親と手をつないでその高速道路から下に飛び降りるが、

どこからか「ちからをぬけばいいんだよ」という声が聞こえて、

そのとおり力を抜くと地面に着地できた。

 

セラピストは、夢に向かって母親と一緒に高速道路を

走っていたが、道が途切れた時、当初は母親と一緒に

高速道路から飛び降りるが、力を抜くことで自分自身の足で、

立つことができたことを意味していると解釈した。

 

Aさんについては、以上の話で終了。

 

 Bさんは、一方的に話す人で、セラピストの話す間もないほど

話すので、当初セラピストからの介入をいやがっているから

このように話すと読んでいた。

 

あるときたまたまBさんは話の間に一瞬の間を作ったので、

その時にセラピストは、「それは残念でしたね」と、

Bさんとは違いゆっくりとした口調で語りかけたことで、

Bさんは一瞬「えっ」という表情をした後、

「そうなんです」と肯定した答えを返してきた。

 

ここでセラピストは、Bさんは介入を嫌がっていると判断していた

方向性を修正せざるを得なかった。

Bさんは介入を嫌がっていたのではなく、介入を喜んでいるのだ。

 

その後、Bさんは思春期の一時期に海外で暮らしたことがあり

その時人種差別的な体験をして苦しんだが、

そのことについて母親に助けを求めても、母親は何もしてくれなかった

という経験があることがわかった。

 

そのために人に助けをもとめず、自分で何でも積極的にやる性格になった。

それで、成果もあったのだが、ある日突然無気力状態になったのだ。

Bさんは本当は助けを求めたいときでも、それを言わない。

次第にBさん自身もそのことに気づいていった。

 

そしてそれに気づくことで、次第に症状が消失していったのだ。

 

森さち子先生によると、セラピストから何かを語りかけるとき、

その語り掛ける内容だけではなく、伝え方(たとえば話すスピード)

も非常に重要で、クライアントが話すトーンから、ほんの少しずらした

トーンで話すことなども、効果があるとのこと。

また、それ以上に大事なのは、セラピストが何を考えているかという点で、

セラピスト自身が無意識で感じていることが、

語りかけ時に、クライアントに伝わることも意識する必要があるとのこと。

 

森さち子先生らしい、実践的な内容の回でした。