放送大学で勉強中

放送大学で頑張って勉強する日記です。

心理臨床の基礎 第4回 心理臨床の基礎理論2―精神医学―

この回では、いつもの小野けい子先生がインタビュアーとなり、

精神科医の豊島良一先生に、精神医学について聞くというスタイルになっている。

 

この豊島良一先生は、使っている単語がすごく難しく、

難解な言葉がどんどん出てくるのだが、なぜか非常にわかりやすい。

恐らくはっきり言いきっているからだと思う。

 

言葉は難しいけど「これはこう」「これはこう」と、

説明が明快なのだ。

 

この先生は非常に科学者思考というのが、

完全に身についており、それゆえに、言葉の選び方が、

非常に厳密なため、結局難しい専門用語がバンバン出ることに、

なってしまうのだろう。

しかしながら、わりと、この授業は聞きごたえがあったと思う。

 

この授業はどちらかというと心理学ではなく、

精神医学の話になっているので、一般的な心理学の本では

出てこないような話がでてくる。

 

一つは病因概念の3つの分類である。

器質因

 パニック障害 認知症など

心因

 PTSDなど

内因

 統合失調症など

 

そして「了解可能」と「了解不能」の概念である。

要は、患者の話を聞いて、共感的に理解できる話が、「了解可能」であり、

話を聞いても全く共感が困難な話が「了解不能」ということになる。

 

たとえば、生死にかかわるひどい体験をしてPTSDになった場合、

話を聞いた人はそのことに共感できる。そのためこの場合は「了解可能」となり

統合失調症などでよくある幻覚・妄想の類は、話を聞いても、

共感が難しいので「了解不能」となる。

 

このあたりの分類の話は非常に興味深かった。